ミャンマーの活動ACTIVITIES OF MYANMAR

人材の育成(カレン州パアン/パアン技術訓練学校)

1990年前後に多くの大学が閉鎖され、学ぶ機会を奪われてきた若者や、さまざまな理由で就学をあきらめた若者たちを対象に、BAJは各地域で技術訓練学校や技術研修コースを設け、
さまざまなスキルを身につける機会を提供してきました。
民主化を進め、経済発展を促すためにも人材の育成は大きな課題となっています。

カレン州は60年間以上にわたって政権軍と一部の民族武装勢力との紛争が散発してきた地域ですが、2012年に停戦合意が結ばれ、その後多くの国際機関や国際NGOが入って活動を進めています。BAJは2014年から州都のパアンに技術訓練学校を建設し、学ぶ機会のなかった地元青年を中心に、全国からの若者を対象に職業訓練コースを開設しています。
訓練生を直接指導するのはBAJスタッフのインストラクターなので、彼らに技術指導をおこなう日本人専門家を各科目ごとに派遣しています。また各科のカリキュラム策定や教授法、訓練資機材に関する助言をいただいています。

技術訓練の科目

建設科

ミャンマーで典型的な建築である、木造、レンガ造、鉄筋コンクリート(RCC)造の基礎施工管理技術の習得を目指して、木工、石工、鉄筋加工の3科目がカリキュラム内容です。技術訓練学校の研修棟などの建設では、OJTとして訓練生も参加しています。

電気科

屋内電気配線の技術習得を主体に、安全作業や整理整頓・清掃、国際標準による電気工事作業の習得、また国内のニーズが高いエアコン設置技術の基礎研修をおこないます。また、OJTとして学校構内の電気配線や修理、外部の電気工事現場での作業もおこなっています。

自動車整備科

国内でニーズの高い単気筒エンジンおよび車両の全システム(エンジン、シャシ、電装)について、国際標準に基づいた正しい技術習得を進めています。また、卒業生のうち成績優秀者を対象に、電子制御燃料噴射装置(EFI)に対応する講座を特設し、国内で増えているEFI車両の原理・構造から点検・修理法の訓練をおこなっています。

溶接科

国内で一番高いニーズがある溶接技術について、アーク溶接、ガス溶接、ガス切断を中心に、切削など金属加工に関する技術研修をおこなっています。OJT研修として、ベッド、テーブルなどの製品を、実際に外部からの注文を受けて製品を製作しています。

技術訓練学校の運営

学校の運営

本事業は、外務省・日本NGO連携無償資金協力の資金を得て、2013年12月に立ち上げました。2016年12月には事業3年間を終了し、その後は日本財団の資金により2020年まで、あと3年間の継続後、現地カウンターパートである国境省教育訓練局(ETD)への引き渡しを予定しています。そのためETDからの人材も受け入れ、運営委員会で運営方針や課題について検討しながら進めています。

訓練生の選抜

訓練生選抜については、全国紙への募集記事掲載やカレン州各市町村への応募用紙の配布などをおこなっています。選抜に際しては、国境省教育訓練局(ETD)、カレン州政府、BAJで学生選抜委員会を組織し、委員会で定めた選抜基準をもとに、書類選考、面接を経て、技術習得への熱意、家庭環境(経済状況など)、将来への考えかたなどを考慮します。
本校は全寮制とし、訓練生には生活必需品や学習備品を支給し、食事や宿泊場所を提供することで技術習得に専念できる環境を整えています。

卒業生の就労支援

就労支援

卒業生の就労先として、パアンやヤンゴンの企業、ワークショップなどに卒業生の採用を働きかけ、求人リストを作成して全訓練生にリストを配布しています。
また卒業生の就労状況調査をおこない、場合によっては職場訪問などもおこないます。
その結果、3年間の実績として全科目の卒業生356名のうち就労者は297名(2017年2月現在)となり、83%の就労率でした。

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