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2016.12.13 活動報告

校外学習として子どもたちと水道局を訪問:ベトナム

報告者:フエ事務所 鶴田 志紀

今年度の環境教育の活動では「水」をテーマに授業をすすめる予定です。その一環として昨年の12月13日、BAJが環境教育をおこなっているランモンクアン中学校My loiクループの生徒たちと、地域の水道局を訪問見学をしました。この企画は、以前、日本で研修に参加した経験があるフエ市行政員のハンさんをはじめとする水道局職員の方々のご厚意によって、実施することができました。

浄水施設を見学する生徒たち

訪問した水道局は、すぐそばを流れる川の水を浄化して、近隣の10集落に約5000㎥の水を供給しているとのことで、川から水をくみ上げるポンプや水の浄化施設、水質調査室を見学させていただきました。ベトナムの学校のカリキュラムには、校外学習の機会はあまりありません。目の前の大きな設備や珍しい機械に生徒たちは興味津々で、職員の方々のお話に熱心に耳を傾けていました。

水道局で水がどのように処理されているか熱心に聞いています

生徒たちが覗いている先には川の水をくみ上げるポンプがあります

職員の方からは川の水はどのように浄化されて飲めるようになるのか、水が不衛生だと身体にどのような影響があるのか、きれいな水をどのように守っていくかなど、とても丁寧に、時にクイズも交えて説明してくださったので、生徒たちは楽しく勉強している様子でした。

生徒たちが水道局職員ハンさんの出すクイズに答えています

訪問を終えた後、生徒たちからは「水がきれいになる過程やどのように自分の村へ供給されるのかわかるようになった」、「水を守るために森を伐採しないでほしいと伝えたい」などの感想があがり、水が自分たちの生活にどう関わっているか、また水を守るために自分たちにできることは何かを考えるきっかけとなったようです。 今回、一緒に水道局を訪問させていただき、改めて感じたことは、教室で教科書を使って勉強をするのももちろん大切ですが、それだけではなく、実際に目で見て学び感じ、視野が広がり大きな学びや気づきに結び付いていくのだなということ。これからも、教室の外に出て、自分の生活と環境のつながりを生徒たちが感じることができるような機会を作っていけるように活動を進めていこうと思いました。

【環境教育活動は、アジ子サポーターの皆様からのご支援でおこなっています。】

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