報告者:フエ事務所 Cam
11月、フエのトゥイ・スアン小学校の生徒たちが、マイクロプラスチックの分割実験をしました。
小学生たちは、これまでに、学校のまわりのごみ拾い、バーコードを使ってそのごみの分析方法を学びました。
今回は、プラスチックごみの水や食塩水、エタノールに対する比重の違いを利用して、プラスチックの材質を分析する実験を行いました。
以下順に見てみましょう。
生徒たちはBAJスタッフからマイクロプラスチックの分割実験について説明を受けます。

プラスチックは種類ごとに比重が異なるため、写真のように液体に浮くか沈むかで分類することができます。

まずは水に浮くか沈むかで二つに分類します。
PP、PEは水より軽いので、水に浮きます。
PS、PET、PVCは水より重いので、水に沈みます。
次に、それぞれを更に分類します。
PPは、エタノール(50%)より軽いので、エタノール(50%)に浮きます。
PEは、エタノール(50%)より重いので、エタノール(50%)に沈みます。
PSは、飽和食塩水より軽いので、飽和食塩水に浮きます。
PET、PVC は、飽和食塩水より重いので、飽和食塩水に沈みます。
こうして、比重の違う液体に入れることで、マイクロプラスチックを四つに分類することができます。
それでは実際に実験してみましょう。
分析するマイクロプラスチックを丁寧にピンセットでつまみます。

さあ、これはこの液体に浮かぶかな、それとも沈むかな。

こうして、分類作業ができました。
生徒たちの感想です
「今日の授業はとても楽しかったです。グループに分かれて、水、飽和食塩水、50%エタノールなどの液体を使った興味深い実験を行いました。液体とその比重の違いから、PP、PE、PS、PET、PVCプラスチックを区別することができました。このような興味深い授業を企画してくださったBAJの皆様ありがとうございました。」
「今日はとても楽しかったです。PP、PE、PS、PET、PVCといったプラスチックについて学びました。友達と一緒にマイクロプラスチックを分類し、それぞれが液体に沈んだり浮いたりする様子を観察する実験をしました。このような授業を企画してくださったBAJの皆様に感謝いたします。」
「今日の授業はとても興味深いものでした。水、飽和食塩水、50%エタノールなど、それぞれの液体の中でマイクロプラスチックの粒子が浮いたり沈んだりする様子に驚きました。おかげで、プラスチックの種類ごとに特性や密度が異なることをより深く理解することができました。マイクロプラスチックについて学ぶ機会を与えてくださったBAJの皆様に感謝いたします。」
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