また、卒業生の就学状況の報告もありました。2014年から2019年前期までの卒業生総数772名。それに対して約83%(2019年8月モニタリング時)が就労し、そのうち、約14%が日系企業に就職しています。
このように、パアン技術訓練学校の特徴の1つに「就労支援」があげられます。生徒と一緒に企業を訪問し、働く意欲やイメージをもてるようにしたり、BAJスタッフが企業をまわって就労の斡旋をしたりしています。近年では、卒業生の活躍もあり、パアン技術訓練学校の卒業生が欲しいと企業から声がかかってくるほどです。
<卒業生の活躍の記事>パアン技術訓練学校卒業生 技術コンクールで準優勝
今後の課題は、来年2020年以降の第2フェーズでより質の高い教育訓練を継続すること、またカウンターパートであるミャンマー政府国境省(Ministry of Border Affairs)へどのように引き継いでいくかということです。
ミャンマーには、約100箇所もの自噴温泉(文献やインターネット情報から、泉温約26~100℃)が存在するそうで、日本ではほとんど知られていません。須藤スタッフが休日をつかって、カレン州周辺の6箇所の自噴温泉について調査をおこない、その報告がされました。
カレン州 Kamachan hot spring
カレン州 Kamachan hot spring:1mの棒を持って大きさを測る須藤マネージャー
調査の結果わかったことは、泉温約37~64℃,湧出量約1~数100㍑/分ということ。そして、この6箇所の内、僧院内プールとして利用されている1箇所を除いて、5箇所はほとんど利用されていないことがわかり、これをどうにかカレン州の観光資源、地域振興策として活用できないかという提案でした。
須藤マネージャーの「こんなにお湯が沸き出ているのに流れっぱなしはもったいない」という言葉が印象に残りました。なんとか活用できないものでしょうか。