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2023.04.13 活動報告

フエの子どもと日本の高校生を結ぶオンライン交流授業:ベトナム

報告者:東京事務所 新石

BAJでは、昨年、名古屋の高校生ボランティア団体どえりゃあWingsと、フエの小中学生の子どもたちとのオンラインによる交流授業を初めて実施しました。フエの教室と日本の高校生たちをオンラインで結び、日本の紹介と環境問題をいっしょに考える内容でした。

今年も、昨年と同じく日本の紹介と環境問題を考える内容で、3月22日から3月29日の間の合計4回、トゥイスアン小学校の4年生と5年生、ラムモンクァン中学校の6年生と7年生、ファンカムアイ中学校の6~8年生の合計155人の子どもたちが、どえりゃあWingsの高校生たちと交流授業を行いました。本記事では、これらの交流授業の様子を報告します。
(*)ベトナムの教育制度は、小学校が5年間(1年生~5年生)、中学校が4年間(6年生から9年生)です。


「今日はいっしょに楽しみましょう!」とお互い挨拶をした後、日本の高校生から日本紹介を始めました。日本の紹介は、4択クイズ形式で5つの問題を出し、子どもたちはグループに分かれて回答します。1問ごとに正解を発表し、それぞれの問題の内容についてやり取りをしました。

日本についての問題は、例えば…


【問題】2021年、日本では何回の地震が発生しましたか。
     ①24回、②224回、③244回、④2424回


正解は④です。


【問題】どえりゃあWingsが活動している場所にある名古屋城の屋根の先端に付いているいるものは何ですか。
  ①シャチホコ、②エビフライ、③王様、④魚


正解は①です。



ベトナムでは地震がほとんどないため、地震についての問題では、子どもたちは回答に苦戦していました。日本で発生している地震の数がこんなにも多いことをはじめて知って、子どもたちは皆驚いていました。しかし、名古屋城のシャチホコの質問は、1回で当てたグループがあり、今度は日本の高校生たちが皆うれしさと驚きでいっぱいになりました。

つづいて、フエの子どもたちにプラスチックなどのゴミ問題について考えてもらいました。昨年は環境問題についてクイズ形式で子どもたちに投げかけましたが、今年はゴミ問題を解決するために自分たちができることをグループで話し合い、グループごとにその結果を発表してもらいました。

なお、小学生での授業では、子どもたちがより楽しみながらごみ問題を皆で考えることができるように、グループ対抗による”すごろくゲーム”を取りいれました。中学生の授業では、グループでごみ問題を考える前に、日本の高校生が子どもたちとやり取りをしながらゴミ問題の現状を詳しく説明しました。

<小学生の授業でつかった”すごろくゲーム”>

<中学生の授業ではゴミ問題の現状を詳しく説明>


<話し合いの様子>


グループごとに話し合った結果を発表するときに、今年もベトナム語ではなく
英語で発表する中学生がいました。


最後に、日本の高校生からフエの子どもたち全員に”日本のお寿司の消しゴム”をプレゼントしました。”お寿司の消しゴム”は大人気、子どもたちはとても喜んでいました。


今回の授業の後の子どもたちの感想です。

「今回の授業はとても楽しく、役立ちました。 今日、私は日本の高校生の皆さんと交流して、日本について学び、ゴミ問題についても話し合いました。 次回の授業でも、今回の授業のように新しくて役立つことをよりたくさん学びたいです。 BAJの皆さんに本当に感謝しています。」

「日本の高校生の皆さんといっしょに勉強したり、たくさんのゲームをしたり、プレゼントをもらったりできて、とても嬉しくてわくわくしています。 日本についてたくさん知り、グループで考えるという方法を学びました。 今度は、ベトナムについてもっと知って欲しいです。 BAJの皆さん、新しい知識を得ることができる授業をしていただいてありがとうございました。」


「今回の授業では、日本の高校生の皆さんととても楽しく交流をすることができました。 ゴミが与える有害な影響と、ゴミを減らして環境を保護する大切さを学びました。 BAJの皆さんに感謝します。 次の授業では、廃棄されたペットボトルからプラスチック廃棄物をリサイクルする方法を学びたいです。」



昨年、高校生ボランティア団体のどえりゃあWingsさんと出会い、”オンラインで日本とフエの教室をつなげる”授業を始めましたが、今年もどえりゃあWingsの皆さんによる脚本の検討や、クイズ問題の選定、プレゼントの選定や輸送手配などの準備がよかったおかげで、日本とフエの教室との交流をより深めることができました。ぜひこれからもいろいろな形で、日本とフエの教室との交流ができるような活動を継続していきたいと思います。



●この活動は、TOYO TIREグループ環境保護基金と 輝けアジアの子ども基金 のご支援や皆さまからのご寄付によって行われています。


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上記の交流授業のような、サポーターのみなさまが参加できるオンライン授業参観を年1回程度やっていきたいと考えています。ぜひこの機会に入会をご検討くださいませ。


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