5月10日(土)/被災地情報・救援活動報告
◆昨日に引続き、ヤンゴン郊外のラインターヤー・タウンシップで被災者(70世帯)を対象に、緊急救援物資として飲料水とロウソクを配布した。(1家族あたりに、1リットルの飲料水ボトル3本とろうそく4本を手渡した。)
◆ヤンゴン管区内で被害が一番大きかったクンジャングン・タウンシップ(ヤンゴン南西部の海に面した地域・車で2時間ほど)を調査。
◆道中はほとんどの家屋が崩壊、あるいは屋根を吹き飛ばされている状態。一部は僧院や協会に避難できたが、完全に家を失った住民らが竹で簡単に囲いをしてキャンプしている様子も見られた。
◆クンジャングンでは水が引いていたが、サイクロン当日は水位が家屋の屋根にまで達し、すがる木などがない場所では、住民はそのまま息絶えたものと想像できる。クンジャングンだけで1,000人以上が」死んだということであった。
◆被害のとくにひどい村では、救援が全くなく、遺体も片付けられずに田んぼに放置されている惨状である。一つの村では50人の死者が出ており、とくに子どもが多い。
◆グンジャングンには軍が入っているが、重機もなく、復興には時間がかかりそうである。町の救援物資倉庫も軍が管理しており、救援団体が入っているが自由に動くことができず、迅速な救援が難しい情況。
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5月9日(金)/救援活動の状況
◆BAJヤンゴン事務所では、救援物資の調達を開始した。飲料水とロウソクのセットをヤンゴン市内のランターヤタウンシップの避難民キャンプにて配布。
◆ミャンマー国内のマウンドー、チャウパドン駐在の日本人スタッフ2名も9日午後ヤンゴン入りし、今後の支援の調査を進める。
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5月7日(火)/ヤンゴン市内及びオフィス周辺の状況
◆サイクロン襲撃直後、風雨によって電柱の倒壊と倒木により道路は寸断されていたが、現在メインロードの車両通行は可能となっている。
◆BAJヤンゴン事務所では、前の道路に現在も倒木があり、車両の出入りが困難となっている。また事務所周辺に設置したフェンスが全倒壊、また倒木による屋根1箇所に大きな破損があり、修復に10日ほど必要。
◆市内の多くの家屋や建物で、屋根が飛ばされ壁が崩壊している模様。学校校舎も大きな被害を受けており、1ヶ月後の新学期開始にあたり修復・再建が必要となっている。
◆電線及び電話線の寸断により、電気の供給は皆無となっている。復旧には1ヶ月以上要するとの政府の言及があった。また電話線復旧については不明。
◆水の供給(特に飲料水)は最重要課題。政府によると復旧に1ヶ月を要するとのこと。水源があっても電気が無いため水を汲み上げられないところも多い。井戸には長蛇の列が出来ており、インヤーレイクに水を汲みに行く多数の人や車、水供給車に大勢が群がる様子が随所で見られたが、6日になって、YCDC(ヤンゴン開発委員会・行政組織)がダウンタウンへのパイプラインによる水供給を再開するというニュースが入っている。
◆僧院が水を住民に供給している例も多い。政府のパイプラインもライン毎に水量にかなりの差はあるが、使用可能な箇所もあるが、市内のほとんどでは未だ充分な量が得られていない。
◆飲み水は通常300チャットの20リットル入りの水が、800〜1,000チャットに値上がりし、低所得者層のへの生活用水及び飲み水の確保は非常に厳しい状況。水不足による伝染病等の蔓延も懸念される。
◆倒木等のゴミが市内のあらゆる場所に山積みとなっている。YCDCが近日中に撤去するらしいが、その後捨てると罰金を取られるとの噂があり、敷地外にゴミを急いで捨てている人も多々見られる。
◆食料、燃料の値段は急激に上昇。MPPEでの供給が5日から再開されたが、どこも朝早くから長蛇の列が出来ている。以前は1日6ガロンの供給があったが、現在は2ガロンのみ。闇の値段は以前5,000チャット以下だったが、今は10,000〜15,000チャット。食料を買い溜めをしている人も多く、米、肉、野菜の値段が高騰。中央乾燥地域のチャウパドンでは玉ねぎ1カゴは250チャットだったが、ヤンゴン事務所近くの市場では7,000チャットだったという報告あり。
◆市内の各タウンシップで強奪、強盗の報告があり、治安は悪化している。サイクロンで壁が倒壊し、インセイン刑務所から脱獄した人がいるという噂もあり、外部の人に対する警戒心がかなり高まっている。仕事を失った人も多く、物価高騰が治安悪化に拍車を掛けている。事務所ではセキュリティ強化のため、現在ウォッチマン、スタッフを含め6名が宿泊している。
◆緊急援助に関して、ミャンマー政府から既に一部の被害地区に対し、米・食料油・屋根用シートの供給があった。社会福祉省が日本政府への援助を依頼し、JICAによる緊急援助については具体的にはまだ不明。WFPは現在YGNへの食料供給を決定しているが、YGNにプロジェクトベースがあるNGOを通じた供給、また比較的人が集まり易い僧院を通じての供給を検討している模様。UNHCRも緊急キットの配布(数不明)を決めたが、ミャンマー政府に引渡すとのこと。またエヤーワディ管区への援助は、同地域で事業展開しているNGO(STC,WV等)を通じた援助が具体化しているようだ。さらに国連機関がエヤーワディ管区への立入りについて政府と交渉中と聞いている。MRCS(ミャンマー赤十字)も調査チームを送っている。
◆UNDP、UNICEF、IOM(国際移住機構)については現在具体的な情報は把握できず。水関連についてはWHOが何らかの形で援助を開始すると思われる。

BAJヤンゴン事務所前。強風にあおられて、市内の各所で電柱や樹木が倒れて道をふさいでいる。(2008/05/04)

BAJヤンゴン事務所近くのパールコンドミニアム1階の店(2008/05/04)

ヤンゴン市内、サンチャンタウンシップ(2008/05/03)

ヤンゴン市内、インヤー通り(2008/05/03)