報告者:東京事務所 新石
※BAJ通信147・148号より
BAJがはじめて大阪マラソンの寄付先団体に選ばれたのは2016年のことでした。以後、基準が変わり選ばれることが難しくなったため、ここ数年は申請自体を諦めていましたが、今回の大会では寄付先団体が増えたこと、またかつて寄付先団体に選ばれたことのある団体向けに募集のお知らせメールが届いたことが背中を押してくれました。ダメ元で申請したところ、6年ぶりに選ばれました。
寄付先団体は団体を応援してくださるチャリティランナーさんを募集することが義務付けられていますが、今回はコロナの影響を引きずり、一般ランナーさんもなかなか集まらない状況で、どの団体も苦労していました。
そんななか、BAJでは2名の方が声を上げてくださいました。加えて私も走ったので3名ですが、2名とも元々ボランティアとしてBAJを支えてくださっている方たちで、このような展開は前回大会のときにはなく、BAJをよく知る方たちがチャリティランナーさんになってくださったことは大変光栄なことでした。あらためて感謝申し上げます。
チャリティランナーさんはマラソン出走だけでなく、クラウドファンディングに挑戦することが条件となっています。それぞれのランナーの方たちが寄付を集めてくださって、BAJを盛り上げてくださいました。私も6年ぶりの参加ということで、はりきって寄付を集めようと恐竜の着ぐるみを着て多摩川を走る映像を撮影したりしました(お蔵入りしました)。BAJのチャリティランナーさんへのご支援についてあらためて御礼申し上げます。
本番前の2月24日から25日にかけてはインテックス大阪にて大阪マラソンEXPO2023がおこなわれました。BAJもチャリティコーナーに出展しました。寄付先に選ばれた30団体が一斉にブースを出していて壮観でした。
コロナの影響が尾を引き、参加人数は過去に比べて少なかったようですが、大阪マラソンにはこれまで積み上げてきた歴史とオーラがあり、ひさしぶりに参加したからこそ、それは簡単に失われるものではないと実感しました。今回の復活につづいて来年も再来年も続いていけば、コロナ前の盛り上がりを超えていくだろうと確信しています。
ちなみに私はこれまで2回フルマラソンを走っていますが、3回目にしてはじめて5時間を切ることができました。足の爪が少しはがれましたが、いまは回復しつつあります。応援していただいた皆さま、誠にありがとうございました。
さいごに、書籍の紹介です。昨年1月に出版された『大阪マラソンの挑戦』(創文企画)です。大阪マラソンがなぜ始まったのか、これまでにどんなチャレンジがあったのか、その魅力は何なのか。世界のチャリティマラソンの歴史を紹介しながら、さまざまな視点で語っている本です。しばらくはこの本を読んで、大阪マラソンロスを耐え忍ぼうと思っています。じつはEXPOにて著者の先生自らチャリティコーナーに控えめなブースを出して手売りしており、そんなところにも「市民マラソン」らしさを感じて感動を覚えました。
マラソン前に、ミャンマー・ベトナムのスタッフの皆さんからの暖かいビデオメッセージをいただき、とても嬉しかったです。また、当日はプロボノで一緒に活動した方も応援にきてくださり、力になりました。寄付にご協力いただいた皆さんにも感謝です。チャリティーランナーとしてBAJの活動に貢献できた喜び以上に、私自身たくさんの方に支えられていることを実感した楽しい42キロでした。<野田 春菜>
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