最新情報

最新情報

2021.10.12 活動報告

フエの農家と日本を結ぶ第2回オンライン・スタディ・ツアーを実施しました:ベトナム

報告者:東京事務所 新石

 

日本では新型コロナのパンデミックが少しずつ収まりつつありますが、東南アジアなどの途上国ではパンデミックが長期化する状況になっています。BAJの活動拠点のひとつであるベトナムも例外ではなく、都市部を中心にパンデミックの一進一退が続いています。そのため、これまでBAJの海外での活動を身近に感じてもらうために行ってきた「スタディ・ツアー」も再開の目途が立っていません。このような現状の中でBAJが海外で行っている活動をより多くの皆様に知ってもらうために、この6月、BAJのベトナムでの活動拠点であるフエ事務所の契約農家さんと日本とを結ぶ第1回オンライン・スタディ・ツアーをテスト版として実施したところ、参加された多くの方たちから好評をいただきました。そこで、8月28日、第2回のオンライン・スタディ・ツアーを実施しました。

本記事では、この第2回のオンライン・スタディ・ツアーの様子を報告します。


今回はアジ子サポーターの方やまるごとサポーターの方を中心にお声がけをしました。またベトナムの活動に関わっている学生ボランティアや旅行会社の方にも参加していただいた結果、第1回よりも多くの方に参加いただくことができました(東京スタッフ含めて合計21名)。


今回のオンラインツアーのタイトルは「Online Tour in Hue 第2回~世界遺産の町フエにてコロナに負けないオンライン・アグリツーリズムを応援!」でした。

第1回と同様、BAJの活動に参加している農家メンバーの畑の様子をライブ配信で伝え、農家さんへのインタビューも行うという内容でしたが、フエのスタッフから出た「お米の収穫を見せたい!」というアイデアを生かして、「お米の収穫作業の中継」をオンラインツアーの目玉にしました。

今回のオンラインツアーは、以下の4つの構成で行いました。
(1)団体紹介と活動紹介
(2)フエのスタッフが制作した農家訪問の映像の視聴
(3)メインのお米の収穫作業の中継とインタビュー
(4)日本側で参加者同士のふりかえり

オンラインツアーはZOOMで行い、ZOOMのチャット機能も利用して、東京の参加者の皆さんがその時に思った感想や質問を自由に記載してもらうことにしました。さらに、今回はオンラインツアーの最後に、参加していただいた皆様から改めて感想を伺うことで、皆様の間で交流を深める場を設けました。

今回訪問した農家さんのThanh(タン)さんから畑の説明をしてもらっています!


今回の目玉である「お米の収穫作業の中継」にはいろいろなトラブルがありました。
当初は第2回のオンラインツアーは募集期間を考えて9月半ばくらいに実施しようかと考えていたのですが、今回はお米の生育が小以上に早かったため、お米の収穫作業を中継する機会を逃さないために、急遽8月末に実施することになりました。

また、ツアーの当日、お米の状態が思ったよりも良くなくなってきたので、事前にほとんど収穫してしまったとの知らせが届きました。そこで、フエのスタッフが農家さんにお願いして、一部の米の収穫を待ってもらって本番に臨みました。

オンラインツアーに「旅っぽさ」を出す工夫は今回もいろいろ考えてはいましたが、このような予期せぬトラブルもその一つかもしれません。しかし、結果的には伝統的な手作業での収穫という珍しい光景を皆様にお届けでき、お米の収穫の中継は大成功でした。

お米の収穫作業の様子です!


収穫の副産物である藁は肥料にもなります!


お米の収穫作業の中継が終わって農家のThao(タオ)さん、Thanh(タン)さんご夫妻にインタビューをしました!


最後のふりかえりの時間は、毎年年末に行なっていた交流会のような雰囲気でした。コロナ禍で参加者の皆様同士で会う機会が減っている中で久しぶりにお話しができて、BAJにとってもうれしい時間でした。

ふりかえりの時間の一コマです!


今回のオンラインツアーに参加いただいた皆様からは、今後のオンラインツアーで実施して欲しい内容として、以下のようないろいろなご要望をいただきました。

BAJの環境教育活動に参加している子どもたちとの交流したい
「フエの農家さんが収穫した野菜を調理しているところが見たい」
「BAJ直営店の様子を知りたい」

また、今回もフエのスタッフへの感謝のメッセージを多くいただきました。
「BAJのフエスタッフの方々の奮闘により、非常に楽しく参加させていただきました!ありがとうございました。 」

ツアーのライブ配信にのために撮影機材を手に持って移動するフエのスタッフです!


今回も奮闘してくれたフエスタッフのメンバーです!


今後も、会員まるごとサポーター輝けアジアの子ども基金サポーター(アジ子サポーター)、ボランティア、これまでBAJの活動に参加いただいた多くの学生さんをはじめ、より多くの方々からいただくご意見や感想を生かして、さらに充実した「BAJの旅」をつくっていければと思います。
なお、次回は11月末から12月初旬にかけて旅行会社ピース・イン・ツアーと組んで、新たな「BAJの旅」を展開していく予定です。



●本事業は、皆さまからのご寄付により実施しました。

お知らせ一覧へ戻る