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2020.05.18 活動報告

ラカイン州における学校建設事業:ミャンマー

報告者:マウンドー事務所 神永

ラカイン州学校建設を通じた地域開発事業の活動として、同州北部マウンドー、ブティドンの各郡で進めていた2校の建設が4月に完了しました。

 

マウンドーの市街地に位置するミョーマ西校の建設は、昨年11月末に開始し、4月30日に完了しました。


6~10月中旬頃まで続く長い雨季時には、街の至るところが冠水します。

低地に位置するこの学校では、腰の高さほどの冠水が過去に何度も起きていました。そこで、教室への浸水を防ぐために、校舎は高床式のデザインにしています。


下は建設前の旧校舎の写真です。
雨季時の洪水の影響により、脚の部分が腐食し、崩壊する危険性がありました。新校舎は強化コンクリートを使用し、土台と脚の部分が強化されています。また、排水路を整備することで冠水リスクを軽減しています。


ブティドン郡のミヤタセイク校の建設は、4月中旬に建設を完了しました。

小学生から高校生まで800名以上の生徒が学ぶ比較的に規模の大きいこちらの学校では、生徒数に対し教室数が不足しており、手狭な教室で複数の学年が授業を進めていました。現在は夏休みのため授業がありませんが、学校再開後は、学習スペースが増えたことで、多くの生徒たちがより快適に学習することができるようになります。


校舎以外の設備の充実も学習環境改善の課題のひとつです。

本事業では校舎とともにトイレを建設してます。


今回も、建設技術者、地元の大工、OJT制度(オン・ザ・ジョブ)制度の参加者として建設に参加した学校周辺のコミュニティの若者等、多くの人が参加し、ともに建設を完了させました。


5月現在、ミャンマー国内での新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、活動を中断している学校建設ですが、今後、状況が改善され次第、ブティドン郡にもう1校建設する予定です。困難の絶えないラカイン州北部での活動ですが、より安全で快適な校舎をラカイン州の児童へ提供できるように引き続き活動していきたいと思います。

 


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●ラカイン州での学校校舎建設は、日本財団からの資金で実施しています。

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