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 ホーチミン市アンカイン地区では、ごみの減量を目的にビニール袋やプラスチック類など有価物の分別収集を継続して実施しています。子どもたちが環境教育のなかで作ったごみ箱を配置して、住民は分別して捨てるようになりました。
 子どもたちは、毎週火曜日と土曜日の2回、グループごとに担当地域のごみを回収します。集まった有価ごみは定期的に有価物買取業者に売ることで、相当のコミュニティー基金を積み立てています。
 基金は、地域の大人や子どもで相談して、地域内の街灯整備、路地の舗装や補修工事の費用として使われています。

 行政によるごみ分別はベトナムではまだあまり取り組まれていません。有価物買取人はいますが、経済発展に伴って有価物を売る習慣も衰退しつつあります。
 住民にまず興味を持ってもらうために、BAJでは地域の人たちを集めて「エコクッキング大会」を開き、料理のあとにどれくらいのごみが出るか実感してもらい、環境や資源の問題に気づいてもらいます。
 フービン地区では人民委員会の協力もあり、一気にフービン地区全体の1600世帯でごみ分別収集が始まりました。各家庭で分別した有価ごみを週2回回収して売却し、得られた収入を地域やごみ収拾人に配分します。地域ではコミュニティー基金として積立が始まっています。

 水上生活世帯には市の水道が敷設されていないため、水道を持っている世帯からお金を払って高い水を購入しているので、住民の大きな負担になっています。BAJでは水上生活世帯が普段繋留している川辺沿いに公共水道を敷設して、5〜6世帯を一つのグループにまとめて、グループごとに水道メータを付けた共同水栓を設置しました。
 これにより、低料金の飲料水の確保ができ、また体を清潔に保つことで性感染症の予防を防ぐこともできるようになりました。

 フエ市フービン地区の水上生活世帯にはお風呂がありません。そのため体を清潔に保つことができないので、性感染症の罹患率が高くなっています。BAJは性感染症についての知識をもってもらうために啓発セミナーを何度も繰り返し開催し、症状や予防法などを理解してもらいました。
 その結果、「薬をもらえるから診察に行く」という姿勢から、自分で積極的に診察を受ける必要があるという、意識の変化がありました。
 診察の結果、女性では8割弱の人が何らかの症状を持っていました。男性では皮膚病の人も多いことが分り、感染者には薬の投与を行い、10日ごとに再検査を行い、症状の改善が見られます。しかし、継続的な診察と治療を根気よく続けていく必要があります。

 フエ市フービン地区の水上生活世帯の若者は、教育を受ける機会もなく、雇用の機会もなく、読み書きもできず希望のない生活をおくる者も少なくありません。BAJでは、こうした青年たちを対象に、収入向上につながる職業訓練として、ミシンを導入して講師による裁縫技術の習得や、英語クラスを実施して雇用につなげる工夫をしています。

   
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