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ベトナムの首都ホーチミン市の第1区に沿って流れるサイゴン川に隔てられた第2区、とくに川沿いに密集するスラム地域のアンカイン地区には、経済発展と無縁な貧困層の人たちが居住しています。地方から出稼ぎに来て、そのままこの地域に住み付いた人も多いようです。
一方、王宮やお寺などの観光地が散在する古都のフエ市にも、貧困層が集中する地域があります。フービン地区の水上生活者の人たちや、洪水などで舟を破損し、そのまま王宮の城壁沿いに住み付いた人たちです。
ホーチミン市アンカイン地区住民の職業として多いのは、男性はバイクタクシー、女性はお菓子やスナックなどを天秤棒で担いで売り歩く引き売りです。バイクは高価なもので、高利貸しから借金をして購入するので、返済に追われているケースが多いようです。また、建設労働者や荷役労働などで日銭を稼ぐのがやっとで、安定した収入がありません。
水上生活世帯の収入は、川砂の採取ですが、これも季節労働なので安定していません。
BAJでは、こうした低所得世帯の人を対象に、商売用の小さな金額を短期で貸付ける収入向上クレジット、子どもの学費のための就学クレジット、家にトイレを設置するためのトイレクレジットなどを設けて貸付けを行っています。
熱心な仏教徒の多いベトナムでは、亡くなった家族や親類の命日を大切にしていますが、その行事のための出費も馬鹿になりません。世帯によっては年間10回以上も行う家庭もあり、高利貸しから借金して賄う人もいます。
BAJでは、各世帯の出費について計画的に調達できるよう話し合いながら計画表を作り、毎日いくらずつ貯金すればよいか考えます。また、グループを作ってお金をプールすることで、必要な世帯がそこから使えるようにしました。
2006年現在、ホーチミン市アンカイン地区で1グループ、フエ市フービン地区で4グループの貯金グループがあり、それぞれ必要な資金の貸出しを活発に行っています。
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