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井戸を掘るために、村と話し合います。多くの村は、水を確保するための計画を持っていますが、技術的や経済的な問題を抱えています。BAJは村の水管理委員会と話し合いを重ね信頼関係を作りながら計画を立てていきます。
この地帯の帯水層の深さは平均200〜300mにもなるので、エンジンや発電機で駆動する揚水ポンプが必要になります。また、揚水した水を貯めておく貯水タンクも設置します。
建設作業が始まると、村には作業を進めるBAJスタッフの食事や、また砂利や砂などの資材をできる範囲で提供してもらい、共同で建設を進める努力をします。多くの村人に関わってもらうことで、「自分たちの井戸」という意識をもってもらいます。
実際に井戸を掘削するためには、さまざまな準備が必要です。
まずBAJの社会調査チームと地下水調査チームが村を訪問し、村の人たちから聞き取りを行って井戸のニーズ調査をします。一方で、掘削を行うために必要な地下水の状態について、水理地質調査や電気探査調査で明らかにします。
また井戸の掘削地点を決めるためには、地下水調査の結果をもとに、作業スペースが適当かどうか、土地の所有権はどうか、なども調べます。
掘削では、大量の泥水を絶えず循環させながら掘るため、自然粘土と清水を用意し、地質の硬さに合せたビット(掘削の刃)を準備し、大型の井戸掘削機械を村へ移動して設置します。掘削開始日時は、村の信仰や慣習に従いますが、この地域は仏教徒が多いので、最後はお坊さんが決め、当日は盛大な儀式を行います。
掘削が始まるとBAJのスタッフは村に泊まりこんで進めます。村からも毎日5〜10人の村人がボランティアで作業に参加します。
電気探査や地下水調査で掘削深度を特定します。その後あらためて電気検層で詳しい帯水層の位置を確定し、取水するために設置するスクリーンの位置を決めます。
掘削孔を広げてケーシングパイプを挿入し、その隙間にグラベルパッキングといって、細かい砂利を詰めます。この砂利は、村人が毎日ザルに集めてきたものをさらに選別して使います。
次は、クレーンを使って揚水ポンプを井戸孔に下ろし、設置します。ポンプの種類は、地下水の量や村の世帯数などを考慮します。
BAJでは、村の水管理委員会で選ばれた村のポンプ操作者に対し、操作方法や保守管理の技術研修を行います。
村と話し合いながら、貯水と給水の施設の大きさや、建設に必要な資材、人員などを決め、予算を見積もります。了承されれば、村のカレンダーに合わせて村人10〜30人の労働力を提供してもらい、建設を進めます。
施設が完成すると、いよいよ水の供給開始です。村ではあらかじめ話し合って水の料金を決め、井戸の保守管理費用に当てます。
完成すれば、あとの維持管理は村の仕事になります。
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