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2018.06.08 活動報告

熊谷組との社会貢献事業 第二弾:ミャンマー

報告者:ヤンゴン事務所 森

日本の建設会社である熊谷組が海外の事業現場で取り組む社会貢献にBAJは事業実施団体として参加させてもらっています。

第二弾の学校建設をヤンゴンのテピュチャウン小中学校で行い、ミャンマーの新学期の直前である5月25日に竣工式を執り行いました。
竣工式

この取り組みは、ミャンマーの「未来ある子供たちに学ぶ機会をつくり、それぞれの人生で輝く星になってほしい」という願いを込めて「KUMAGAI STAR PROJECT」と名付けられています。

単に寄付をいただいて学校建設をするのではない独自の支援スキームですすめています。

現地に事務所のある熊谷組は、事業を展開している地域での校舎不足状況などを調査、建設する学校を選定し、教育省から建築許可を取得します。

学校との打ち合わせ

BAJはご寄付をいただき学校側や地域住民との調整をしながら、十分な経験を持つ自前のインフラチームと一緒に建設をすすめます。

このスキームは、ユニークな点がいくつかあります。

まず、建設技術のインプットが得られます。

第二弾では、レンガ壁の強度をあげるために金網をモルタル下地として使用しました。
そして、構造耐力上重要な火打ち金物の設置もすすめられ校舎内12か所に取り付けました。
レンガ壁の上に張られた金網
火打ち金物の設置

日本では量販店で安く入手できる火打ち金物は、現地で購入することはできません。
現地ワークショップで手作りしようか検討をしましたが、熊谷組担当者の方が日本から手持ちで持ち込み、設置のための技術指導もしてくださいました。

 

BAJがミャンマーで20年以上活動する中で得られた経験あるインフラチームが参加していることから、技術移転もスムーズに行うことができ、また工期とおりに施工を終了させることができました。

建設作業
校舎完成

もう1点は、太陽光発電を利用したモニターカメラを設置して、建設の進捗の記録をとっています。
これにより、誰もが建設現場の様子をコンピューター上で確認することができます。
モニタリング写真


また、熊谷組の全国の支店からクライアントにもご寄付の協力を呼びかけていただきました。
今回は、2社がご協力に名乗りをあげてくださいました。

 この「KUMAGAI STAR PROJECT」のユニークな取り組とその効果を日本・ミャンマーの市民社会へ発信し続けています。

 

昨年は日本パートナシップ大賞のグローバルスマイル賞を受賞、今年は、日本建設業連合会の女性活躍推進をすすめる「けんせつ小町活躍推進表彰」において優秀賞を受賞しました。

 

このユニークな取り組みが続いて、少しでも多くの関係者の想いがひとつになり子供たちの学習環境が良くなることを願っています。


●テピュチャウン小中学校建設事業は、熊谷組(東京博善株式会社・社会福祉法人ユーアイ21含む)からのご支援で実施しました。

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