この取り組みは、ミャンマーの「未来ある子供たちに学ぶ機会をつくり、それぞれの人生で輝く星になってほしい」という願いを込めて「KUMAGAI STAR PROJECT」と名付けられています。
単に寄付をいただいて学校建設をするのではない独自の支援スキームですすめています。
現地に事務所のある熊谷組は、事業を展開している地域での校舎不足状況などを調査、建設する学校を選定し、教育省から建築許可を取得します。
BAJはご寄付をいただき学校側や地域住民との調整をしながら、十分な経験を持つ自前のインフラチームと一緒に建設をすすめます。
このスキームは、ユニークな点がいくつかあります。
まず、建設技術のインプットが得られます。
第二弾では、レンガ壁の強度をあげるために金網をモルタル下地として使用しました。日本では量販店で安く入手できる火打ち金物は、現地で購入することはできません。
現地ワークショップで手作りしようか検討をしましたが、熊谷組担当者の方が日本から手持ちで持ち込み、設置のための技術指導もしてくださいました。
BAJがミャンマーで20年以上活動する中で得られた経験あるインフラチームが参加していることから、技術移転もスムーズに行うことができ、また工期とおりに施工を終了させることができました。
また、熊谷組の全国の支店からクライアントにもご寄付の協力を呼びかけていただきました。
今回は、2社がご協力に名乗りをあげてくださいました。
この「KUMAGAI STAR PROJECT」のユニークな取り組とその効果を日本・ミャンマーの市民社会へ発信し続けています。
昨年は日本パートナシップ大賞のグローバルスマイル賞を受賞、今年は、日本建設業連合会の女性活躍推進をすすめる「けんせつ小町活躍推進表彰」において優秀賞を受賞しました。
このユニークな取り組みが続いて、少しでも多くの関係者の想いがひとつになり子供たちの学習環境が良くなることを願っています。