BAJでは、日本財団の資金を得て、ラカイン州における住民参加型による学校校舎建設プロジェクト第2期の1年次(2017年9月~2018年8月)を実施しています。
ラカイン州全域を対象とし、同州の北部(マウンドー)、中部(シットウェ)、南部(タウンゴップ)に位置する3つの現地事務所が協働しています。
事業内容について、それぞれをご紹介・ご報告いたします。
①住民参加型による小学校建設(1年次16校対象)
安全で快適に勉強できる校舎が不足しています。
技術の習得や収入向上につながるように、地域住民の方に座学と実地による技術訓練(OJT)をおこないながら、「住民参加」で共に建設を進めるのがBAJの大きな特徴です。
4月末現在、うち8校が80%以上完了もしくは竣工しています。
②PTA向けワークショップ(1年次16校対象)
教育行政のサービスが十分に行き届いていない一方で、学校の問題を自ら解決することが困難な村が少なくありません。
PTAの役割、衛生、学校家具修繕、ごみ拾いなどを学ぶ機会を提供しながら、PTA組織の強化や意識向上を目指します。
6月上旬までの完了を予定しています。
③防災訓練ワークショップ(1年次22校対象)
第1期(2012~2017年)に建設した100校を調査した結果、避難先としての校舎の役割を、地域住民の方により認識してほしいと考えました。
災害に強い地域づくりに加えて、BAJの校舎が、災害時の避難先としても活用されることを目指します。
新学期の6月より、残り15校での活動をおこないます。
④教材林(植林)活動(1年次3校対象)
ミャンマーは自然災害が多く、森林劣化も深刻と言われています。
⑤モニタリング活動
上記の活動の実施状況や、成果を確認するためのモニタリング活動を同時におこなっています。
最後になりますが、私が駐在するタウンゴップ事務所は昨年に新設されました。
建設現場を含めると、約50名のミャンマー人スタッフが働いています。
事務所は新しい一方で活動規模は大きく、日々、色々と改善するべきことが思いつきます。
コミュニティの方々にきちんと支援を届けるためにも、事業もスタッフも事務所も、共に毎日きちんと前進を目指していきたいと考えています。
引き続き、皆さまの温かなご支援をどうぞよろしくお願いいたします。