![]() |
ブリッジ エーシア ジャパン(BAJ)は ミャンマーとベトナムで国際協力活動をする 認定NPO法人です。 |
1993年、民間非営利の国際協力団体として、戦後復興を進めるベトナム・ホーチミン市の障害児への支援を行ってきましたが、94年に入って、国連機関である国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)からの要請で、ミャンマー北西部のラカイン州で開始された「帰還民の定住促進活動」に対し、事業実施団体として現地での本格的活動を開始しました。
活動現地は、バングラデシュとの国境地域にあるラカイン州・マウンドーです。UNHCRをリーダーとして活動す
るカナダやフランスの国際NGOが使用する車両の整備を行い、一方、帰還難民や地元青年を対象に、エンジン修理や溶接、電気などの技術訓練コースを開始しました。
また、帰還民を居住地へ運ぶために必要な橋の整備や学校、井戸など必要なインフラ整備も進めています。
ミャンマーでの活動の拡大
99年からは、イスラム系住民のもっとも貧しい女性を対象に裁縫の技術訓練を行い、現在では母子保健衛生や識字などのプログラムを加えて社会開発事業を進め、この地域で核となって活動する女性たちの育成を進めています。
1999年、現地行政機関からの要請で、ミャンマー・中央乾燥地域では生活用水確保のための井戸掘削建設の活動を開始し、これまでにマンダレー管区内で、250から300mに及ぶ深井戸をふくめた井戸を、2009年6月までに101本建設し、さらに放棄された古い井戸の復旧事業も進めています。
また、2001〜2006年の5年間にわたってミャンマー・ラカイン州の州都シトウェで、BAJ技術訓練学校を運営し、電気、溶接、エンジン修理などの技術訓練コースを第7期まで実施し、延べ480名以上の修了生を輩出しました。現在、カウンターパートのミャンマー民族国境開発省教育局が引き継いで、技術訓練を行っています。
ベトナムの戦後復興支援として、ベトナムの孤児や障害児の活動資金を支援してきましたが、2002年にはベトナム・ホーチミン市に現地駐在員を派遣し、国際協力銀行(JBIC)の案件形成調査「ベトナムの都市ごみリサイクル調査」を実施しました。その延長で都市部の貧困地域を対象に、ゴミの分別収集や環境改善活動を行い、マイクロクレジットや貯金活動を通じて住民のエンパワーメントを図りました。
現在では地域の子どもたちを主体に、環境教育とその実践としてゴミ分別収集を行い、リサイクルを進めています。また新たに生ゴミの収集も行い、堆肥を作ってリサイクル農業へと発展させています。できあがった有機野菜については、近い将来に販売ルートを作り、都市と農村の結んでいきたいと考えています。
BAJが現地での活動を進めるうえで大切にしていることは、「住民参加」です。橋や井戸の建設では必ず住民を対象にOJT方式(オン・ザ・ジョブ・トレーニング=実地訓練)で建設を進めます。大工や左官、溶接や鉄筋加工の技術を住民に移転し、技術を身につけてもらうと同時に、雇用機会や収入向上につなげていきます。
裁縫訓練では、BAJが店舗を借りて卒業生が運営する方式でお客を獲得してもらい、自立に繋げていきます。そのためには簡単な計算や書き取り、お客とのコミュニケーション技術、帳簿付けなどができるように訓練しています。
井戸建設では、住民に砂利を集めてもらったり、簡単な保守や管理ができるように講習会を開いて技術研修を行ったり、パーツや燃料代を捻出するためにマネジメントの勉強もしてもらいます。
視覚障害者を対象にした「マッサージセミナー」では、あん摩の技術だけでなく、運営のために必要なコミュニケーションやパソコンを使った顧客管理の方法なども勉強して自立につなげるようにしています。
私たちはいま、貧困、難民、環境破壊など、国境を越えた世界規模の問題に直面しています。BAJはこうした解決が不可能と思われる問題に対し、地域から考え、地域で行動を始めることで、解決の道を探ります。
特に日本と関係の深いアジアの人々と連帯しながら、健康で幸福な生活につながる環境を整え、アジアの人々との共生を実現するために、政治体制や宗教、言語、文化の違いを越えて、相互理解の架け橋となるよう願いながら、3つの目標を定め、活動を進めています。
1、技術習得や能力強化の機会を提供
帰還民や国内避難民、障害を持つ人や教育の機会に恵まれなかった青年、雇用機会の少ない女性など貧困層を対象に、地域にある適正技術や伝統技術を活用し、新しい技術も取り入れながら、技術習得や能力強化の機会を提供します。
プログラム:
- 視覚障害者の技術習得・就学支援
- 貧困青年の技術研修・訓練(電気、溶接、エンジン修理、裁縫など)
- ムスリム女性や帰還難民への識字教育や生活改善活動
- ムスリム男性対象の「なぜ女性に能力向上の訓練が必要か」を理解するための研修
- 貧困層の子どもを対象に、就学支援や学習の補習活動
2、収入向上の支援
習得した技術を収入に結びつけるため、必要な知識や具体的な場を提供し、自立を支援します。
プログラム:
- 裁縫訓練修了女性に対し、さらなる技術向上プログラム提供や販売促進のアドバイス
- 貧困世帯を対象に、マイクロクレジットや貯金活動で生活改善を促進
- 技術訓練修了者を対象に、就業機会の提供や自立支援
3、地域発展のための環境基盤整備
地域経済を活性化させるための基盤となる学校や橋、井戸など、住民参加を図りながら進めます。実際の建設では、住民に「オン・ザ・ジョブ」で実地訓練を通して事業を進め、保守や管理を地域の人たちが担えるよう支援します。
プログラム:
-
住民参加による橋梁や桟橋、道路、学校の建設
- 生活用水確保のための井戸掘削・建設、既存井戸の修繕
- 貧困層居住地域での住民によるゴミ分別収集、共同浴場設置などによる生活環境改善